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怖い話-新盆の怖い話
もう二十年ほど前になるが、代理で母の実家に新盆見舞いに出かけた時のこと。 大正生まれのおじいさんは兄弟が多かったから、集まった親戚もかなりの人数。母方の親戚とは子供の頃に会ったきりのわたしにとって、ほとんどが初対面と言う状態だった。 まぁ... -
怖い話 防犯カメラの怖い話
知り合いに泥棒地帯に住んでいる人がいる。 泥棒地帯・・・大袈裟かもしれないが、その人の家の近所では物が盗まれることが多く、近所同士で互いに目を光らせていようと相談するぐらい、日常的に物が盗まれる。 一人暮らしのおばあさんの家では仏壇に隠し... -
怖い話-自殺する人
数年前、自宅近くの神社で首吊り自殺があった。神社は生活道路に面した場所にあって、境内にはブランコや滑り台などの遊具も設置されており、どうしてこんな所で? と思いたくなる立地条件だ。 亡くなったのは地元の人間ではないらしく、事件性も見当たら... -
怖い話 いつもの帰り道で・・・
これは、いつもの帰り道で友人が遭遇した怖いお話。 小さな神社と墓地に挟まれたその道は、夜になると歩く人もいないさみしい所で、友人がいつものように家路を急いで自転車を飛ばしていると、 痛いっ!? 鳥居の前まで来たとき、おでこに、コツン、と、小石... -
怖い話 言霊
日本人は「言霊」というモノを意外と信じている。言霊とは、言葉が何かしらの力を宿し、実際にこの世で暮らす我々に様々な影響を及ぼす存在である、という密やかな認識。ゲンを担ぐ、なんてことをよく聞くが、一般的な言葉の中にもゲンを担いだものがあり... -
海水浴場
ある家族が海水浴に出かけた。 父親が子供の頃、両親や兄弟と一緒に毎年泳ぎに行った小さな海水浴場。自分にも子供が生まれ、そろそろ海水浴に連れて行ってやろうということになり、家族四人で出かけることになった。 父親と母親、6歳になる長女と3歳の次... -
怖い話-本屋さん
もう潰れてしまったのだが、昔、よく利用していた馴染みの本屋があった。 田舎町にある小さな本屋。 店を切り盛りしているのは娘さんと、そのお母さん。 ふたりとも笑顔が明るく、親切で、働き者だった。 ある時、わたしはどうしても欲しい専門雑誌があっ... -
怖い話 青木ヶ原樹海の怪奇
これは、青木ヶ原樹海を深夜にドライブしていた時体験した、背筋も凍るお話。 その日、わたしは友達と二人で夕食を食べ、そのままドライブを楽しんでいた。わたしたちの車が青木ヶ原樹海にさしかかったのは、深夜2時を過ぎていたと思う。 樹海の中を貫く国... -
怖い話 祟り
祟りとは恐ろしいもの。 ワケがあるからこそ祟られる。 日本の神様は恐ろしいもの。 だからこそ人々は祭り、あがめ、その神威を称える。 崇められなくなった神様は、時に、不可解な出来事で人を呼び戻す。 ・・・・わたしの実家のかたすみに、小さな屋敷神... -
怖い話-見てはいけないもの
怖いもの見たさ・・・という言葉がある。 見れば怖いとわかっているのに、ついつい覘きたくなるもの。お化け屋敷、占い、ホラー映画etc・・・いつの世も盛況な商売だ。 ところで、本当に見てはいけない というモノもある。世代にかかわらず、代々言い伝え...