御利用は計画的に ダイエットは長期的に
最近世間ではとてもスレンダーな女の子が多くなった。テレビやマスコミに登場するアイドルやモデルなんかの影響だろう。
個人的には女性は適度にふっくらしていた方が魅力的だと思う。スタイルがいいのと「ただ痩せている」のとは違うし「スタイルがいい」=「女性の魅力」ではないハズだが。
もっとも、これは女性だけが悪いのではない。そういう風潮を盛り上げるマスコミや世間の男達も悪いのだ。
ま、ここはそんな議論をする場ではないので本題に入ろう。
本日は「浮き世の怖い話〜ダイエット〜」
アメリカ女性は若い頃とても美しい人が多い。白人はアジア系民族にはない美しさがある。が、食文化のせいなのか、彼等は20代後半から激太りしてしまう確率が高い。
彼等もそれを充分危惧しているのだろう、アメリカ人の肥満に対する意識はとても高い。反比例して超肥満な人種も多いのだが。
アメリカ人たちは巨大なハンバーグやらフライドポテトetcばかりを好んで食べるようなイメージがあるが、けっこう粗食だ。もちろん、日本よりも食肉価格が随分安価なので、食べようと思えばステーキを三食、ってこともアリだ。日本のマクドナルドでセットメニューを注文するお金があれば、まぁまぁのレストランで分厚いステーキを注文出来る。
が、彼等は「肥満」に対して敏感だ。昼飯だってランチ持参な人が多い。その内容も、日本人の奥さんが毎日旦那の弁当に頭を悩ませる、なんてことはあり得ない。
バナナだけ、とか。
レタスオンリーのサンドイッチ、とか。
クッキーにミルク、とか。
わたしの知り合いにリンゴしか食べないと言う白人女性がいた。ランチはもちろんリンゴ一個(しかも丸ごと)
夕食もリンゴ。朝食はサラダとスープ、シリアルを食べる。そんな食生活で大丈夫なのかと訊ねると、肥満にならないよう今から気をつけているのだという。
彼女は太ってはいない。が、そんな食生活にも関わらず痩せてもいない。つまり標準体系だ。この食生活を保っていればこそ現在のプロポーションが保てる、彼女はそう信じていた。
5年後、日本に帰国していたわたしは久しぶりに渡米し、彼女と会った。
そして、彼女の変わり果てた姿に愕然とした。
「5年前の彼女」はそこにはいなかった。まるでわたしたちは20年以上も離れていたような錯角に陥った。
そう、彼女は「激太り」しなかった代わりに「激老け」したのだ。
顔は皺だらけ、肌もシミが広がりカサカサ状態。綺麗な金髪はツヤを失って老婆のようだった。おそらく、彼女はあの極めてバランスの悪い粗食生活を続けていたのだろう。美しいプロポーションと引き換えに若さを失う、世の日本人女性も気をつけた方がいい。
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